デイサービスセンターにボランティアで撮影に行った日のこと
昨年末亡くなった祖父が通っていたデイサービスセンターに、お正月明け、おばあちゃん達の撮影をしにお邪魔させていただきました。
遺影写真や証明写真の撮影もお仕事のうちだし、それで商売をしている方もいるのに、わざわざこの仕事をしている人間が自らボランティアでという部分に関しては、考えることもありますが、私にとってはとても貴重な経験になりました。
そもそも、デイサービスセンターにこのお願いをしたのは、祖父が亡くなる前のことでした。
ただ、単純に、おじいちゃんが喜んでくれたらいいなぁという気持ちと、おじいちゃんの写真をちゃんと撮ってあげたいなというところからのことでした。
ただ、祖父が亡くなってもそのままやらせてもらおうと思ったのは、祖父がお世話になった施設の方へのお礼の代わりになればいいなという気持ちと、なんとなく元々持っていた、カメラマンという仕事をしている意味みたいなところからでした。
あったらいいな、でも無くても死なない。
写真を撮ること、撮られることって、そういうところに位置しているものだと思っていて。
じゃあこの仕事ををしている意味って何だろうとか、この仕事でできることって何だろうみたいなことは、なんとなくずーっとどこかにあって。
写真を撮ることで、喜んでくれる人がいることが、何よりだと思っていて。
なんだか、それが、やっと行動に移せたというか。
いい歳して恥ずかしいけど、そんな感じです。
おばあちゃん達はほんとにとっても可愛くて。
いくつになっても女性なんだなと思わせてくれました。
鏡とくしを用意していったのですが、「使いますか?」と尋ねると、みなさん、鏡を見ながら髪を整えていました。
笑顔をほめると、嬉しそうに、ニコニコしてくれました。
デイサービスに行ったら、今日はちゃんと写真を撮ってもらえてラッキーだったな。
そのくらいでいい。
おばあちゃん達の老後の楽しかったの“1”になれていれば、それで良かったなと思っています。
こんなことを、また機会を作って、どこかで出来たらいいなと思いました。
快く協力してくださった、施設のスタッフの皆さんにも本当に感謝しています。
本当はおばあちゃん達の可愛い写真を載せたいところですが、ちょっと難しいので、ご協力頂いた施設の皆さんの写真を。
ありがとうございました。
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